中央公民館の近くで見つけた九日天温泉。番台には年配の男性が。100円を渡そうとしたところ、 「あんた、あ、あの子や、マツイ君や、マツイ君帰ってきたんや」 と言われてしまいました。私はマツイではない旨を伝えると 「おー、おー、それにしても良ぅ似とるわぁ」 と感心されてしまいました。どれだけ似ているんだろう? マツイさんに会ってみたい!! 浴場には先客が3人いました。皆さん、地区の住民のようです。
元日ということで、ミカンが浮かんでいる温泉に浸かります。 「…熱っ」 これが予想外の熱さ。別府には熱い温泉がたくさんあるのですが(特に亀川筋湯温泉は圧倒的に熱いです。ウェブ上でも評判です…)、事前の調べでは、九日天温泉はちょうど良い湯加減とありました。なんでこんなに熱いんだろう…。そういえば、入浴客は皆さん年配の方ばかりです。たまたま、熱いお湯好きな皆さんが集まってしまったのでしょう。
私が温泉を熱がる様子を見かねた方が、水を大量に出し始めました。…いかん、私は(別府出身とはいえ、地区が違う)よそ者の分際で、常連客に気を遣わせてしまっている…。 「あちぃやろ、水出しちゃるわぁ」 「ほれ、ここ(湯元から遠いところ)に入りよ」 「湯船の壁のほうに体を向けちょったらいいわぁ、そげぇん熱ぅ感じんやろうけん」 「あんた、肌が焼けよるわぁ、真っ赤や、水に当たりよ」 今まで無言だった入浴客の皆さんから、口々に気遣いのシャワーを浴びてしまいました。私のほうは、ただただ「すんません」と繰り返すばかり。 「ここも熱ぃけど、(近くの)不老泉はもっと熱ぃ、あそこはいつも熱い」 と一人の入浴客が。確かに、不老泉はかなり熱めのお湯でしたが、この日の九日天温泉は、たまたま、入るのがやっとな熱さでした。そして、入浴客の情けもまた、しかり。
||別府八湯
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